捨てられたメガホンのブログ

完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 75t」を5日間使用レビュー. マルチポイント機能は大正義!

お久しぶりです. 捨てられたメガホンです.

世界は今SONYの新TWS(完全ワイヤレス)「WF-1000XM4」に燃えているようですね. TLを眺めていると必ず1日に1回は「WF-1000XM4着弾!!!!」というツイートが流れて来ます.

私も流行りに乗って買っちゃいました. TWS

 

 

6月21日から22日にかけて, 年に一度のプライム会員向けセールであるAmazon Prime Dayが開催されていました. そこで, Jabra Elite 75tが通常1.5万円から1.7万円のところセール&クポーン適用で1.1万円と, かなり破格で販売されていました.

前々からTWSを検討しており, Jabra Elite 75tが私の求める条件に合致していました. その上でのセールだったので購入に踏み切りました.

 

 

注文してから届くのに2週間掛かりました. まあ仕方ないですね.

 

実はこのイヤホンは賛否両論分かれるイヤホンなのですが, そこで5日ほど使い倒して感じたことをまとめていきたいと思います.

 

 

 

Jabra Elite 75t とは

Jabraというブランドが販売しているTWSのことです. 2019年11月に発売されたやや古めのTWSで, すでに後継機のJabra Elite 85tが発売されており, 発売当時は2.4万円でしたが型落ちになったということでかなり安くなっています. 仕様はggってくれ というのは流石に不親切すぎるのでちょっとだけ.

 

こいつ単体で7.5時間の連続再生が出来ます. ケース込みで最大28時間再生出来ます. 1日4時間の使用でも1週間は持つ計算になります.

 

 

実は私は今回が初めてのTWSということで, 他のTWSと比較することが出来ません. なのでこのレビューでは有線イヤホン・左右一体型ワイヤレスと比較してのレビューとなります. アシカらず

 

 

 

Jabra Elite 75t を使った感想

Jabra Elite 75t, 一言でまとめると良い意味で八方美人なイヤホンでした. 音質, 装着感, 接続安定性, 専用アプリの完成度, 全てにおいて不足なく快適に使えるイヤホン, ということです. 

もちろん完璧ではありませんが, ここまでそつなくまとめられているTWSはなかなか無いんじゃないですかね. いやびっくり. 

 

装着感はいい感じだが…

装着感はいい感じです. 耳からずり落ちることもなくそれなりに快適です. ただ2時間くらい使ってると耳が痛くなるかなぁ…そこはもっと長期的な検証が必要ですかね

 

ケースはUSB Type-C対応

ケースはUSB Type-C対応です. 先代機種のJabra Elite 65tはUSB Micro-Bであったため, ケーブルを増やしたくない人には嬉しい仕様ですね. 私がJabra Elite 65tではなくJabra Elite 75tを買った大きな理由の一つです. 

 

バッテリー持ちは公称通り

バッテリー持ちは公称通りです. ちょうど今使いながらこの記事を書いていますが, 6時間経ってもまだ再生できます. 他のTWSと同じくらいのバッテリー持ちではありますが, 短いということはありません. 連続で6時間もTWSを使い続けることは稀ですからね.

 

外部音取り込みは便利

Jabra Elite 75tから, HearThroughという機能が搭載されました. 要は外部音取り込みですね. イヤホンを付けていても周りの音が聴き取れる機能のことです. 

これは便利です. 小音量であれば会話も十分出来ますし, それなりの音量であっても話しかけられたときに反応出来なかった, なんてこともなくなります. 話しかけられる可能性があるところでイヤホンなんか使うなって言われたらそれまでですが

 

これにはANC(ノイズキャンセリング)も搭載しています. が, これに関してはほとんど使ってないので評価できません. 別に使わなくても結構周りの音を遮ってくれるので使う理由が特にない感じですね. 電車とか飛行機に乗ると必要かもしれませんが. (私が住む アメリカ合衆国 日本国沖縄地方には電車といえる電車がないので…)

 

音質は低音マシマシでも良好

音質も良好です. が, 好みは分かれると思います. 低音がかなり多くなっています. 最初聴いた時笑い転げましたもん. 先代機種のJabra Elite 65tはバランスが良くてどの音源でも安定して聴くことが出来ました. これがこのイヤホンの賛否両論分かれるところですね. 

 

低音マシマシとは言っても, 中音と高音を圧迫して下品な音になっているかというとそうでもなく, 後ろから全体を押し出すようなイメージです. 破綻しているわけではないので, ロックやEDMなどベースが効いた音源だととても気持ち良く聴くことが出来ます. 

気に入らなくても専用アプリからイコライザで調節してやればそれなりに聴けるので正直そこまで気にならないです. 

 

なんで低音マシマシに?

どうしてJabraは意図的に低音マシマシにしたのか?それは, 

 

Jabraは小音量で外部音取り込み運用することを想定して作ったのでは?

 

小音量で音楽を聴いていると, 特に低音が不足に感じることが多いんです. これはTWSに限らずヘッドホンやスピーカーでも同じ事が言えます. 

小音量でも低音を感じるには意図的に低音を引き上げる必要があります. Jabra Elite 75tでは低音を盛ったことで, 外部音取り込みをONにしながら音楽を小音量で流しても, しっかりと低音を感じながら会話することが出来ます. 

 

マイクは未評価

Jabra Elite 75tはマイク性能でも評価が高いですが, 今の所活躍している場面がないので評価できません… 普段からDiscordなどの音声チャットをする習慣がないのでそこまで出番はない感じです.

 

操作ボタンには若干のクセあり

Jabra Elite 75tはタッチボタンではなく物理ボタンが搭載されています. 絶妙な硬さで押し心地も良いのですが, 重心が下に偏っていることでボタンの上半分を押してしまうと反応がかなり悪いです. 仕様か不良品なのかはわかりませんが…

なので, 指の先端ではなく指の腹で押す必要があります.

 

更にもうすこし不満を感じている点があります. それは, 音量調節がボタン長押しになっていることです.

1タップで再生/停止, HearThrough/ANC切り替え, 2タップで曲送り/曲戻し, 3タップで音声アシスタント起動などのアクションを起こすことができ, それぞれ変更することもできます.

しかし, 音量調節だけはボタンを長押しから変更できません. ここも設定出来るようにしてほしかったなー…

 

そしてJabra Elite 75tはウェイクワード(OK, Google や Hey, Siriなど)による音声アシスタントの起動には対応していません. スマホ本体に話しかける必要があります. ちょっとスマホが遠いところにあって手が離せない場合などは不便ですね. 耳元まで手を持っていく動作って結構面倒くさいので対応してくれたらかなり便利でしたが… 

 

耳から離して自動停止はしてくれるが微妙…

高価格帯TWSでは当たり前となっている, 耳から話すと自動停止する機能はJabra Elite 75tにも搭載されています. しかし独特の実装をしているようで微妙…

 

一般的なTWSは左右の本体それぞれに近接センサが内蔵されており, 耳から離れると近接センサが反応して自動停止する仕組みになっています. 

しかしこいつは違います. 左右の距離が一定以上(30cmくらい?)離れると自動停止するようです. 丁度耳からTWSを外したあたりで自動停止してくれます. 便利じゃんと思われるかもしれませんが問題はその後…

TWSを耳から外して机の上に置くと..……また再生し始めるんです!!!!!えぇ…って感じでした. 普通机の上に置く時って30cm以上離しませんよね?つまりイヤホンから見るとまた耳にハメたと判断してしまうわけです. これは微妙と言わざるを得ない…

これは耳から外したらケースに入れるという運用をすれば問題ないのですが, 一瞬だけ外したい場合でもケースに入れるのは面倒です. うーんどうしてこうなった…

 

このような仕様なので, 左右のTWSが一定以上離れると左側から音が出なくなります. なのでイヤホンはんぶんこしようにも相手がかなり近くにいないと音が鳴ってくれません.

これは気になるあのコと物理的に近づくチャンスなのでは??????

 

まあそれでも右側は鳴ってくれるので右側だけで再生することは可能ですが.

 

専用アプリは不満なし

不満, ないです. 通知バーで本体・ケースそれぞれのバッテリー残量を確認することも出来ますし, ANCとHearThrough(外部音取り込み)の切り替え, シチュエーションに合わせてモード変更をすることもワンタップで出来ます.

 

マルチポイント機能は秀逸

特に秀逸なのはマルチポイント機能です. マルチポイント機能は2つのデバイスに同時接続することで接続し直すことなく2つのデバイスを行き来出来る機能のことです. 

これが本当に便利, いや革命レベルで便利でした. 自席でiPadで動画を見ていて少し席を外すようなときに, イヤホンを付け替えることもペアリングし直すこともなくそのままスマホの再生ボタンを押せば音楽が流れてくれるわけです.

 

私は1日中音楽を聴いていたい人種で, さらにスマホやパソコン, iPadなど複数のデバイスを頻繁に行き来していることもあって, このシームレスさを一度でも体験するともう戻れなくなります.  

 

しかし完璧ではなく, ときどき音が出なくて電源を入れ直して接続し直す, ということもあるにはあります. そんなに頻度は高くないので今の所不満には感じていません. 100%な製品なんてどこにもないわけですからね. これだけできれば充分です

 

この機能は今の所Jabraに加えてNuarlなど一部のTWSにしか搭載されていません. マルチポイント機能が搭載していることを条件に加えてしまうと, ほとんど選択肢がない状況になっています. かなり高度な機能なので実装が難しかったりするんですかね?本当に便利な機能なので搭載端末が増えてくれると嬉しいです.

 

どのデバイスでも安定した通信

私はAndroidスマホ(Pixel 3)とiPadWindows PCとカオスな環境になっているわけですが, このどれに繋いでも安定して通信することが出来ます. さらにマルチポイント機能でシームレスに切り替えることも出来るわけです. これは本当にすごい.

普通はWindows PCに繋ぐとプツプツ音切れしたりペアリングに時間が掛かったり, といった相性問題があるもんなんですが, Jabra Elite 75tはそれがない(今の所).

自分がどんな環境でもちゃんと繋げてくれるというのはすごく安心です.

 

 

まとめ

細かい不満点はありますが, 全体的に非常に完成度は高いと思います.

接続デバイスを選ばず, 全ての項目において90点を獲得できるようなTWSはほかにはありません.

 

みんな大好きSONY WF-1000XM3・M4やApple AirPods Proと比べても謙遜ないのに価格は半分以下というのは破格です. Appleに囲われている人ならAirPodsでいいかもしれませんが, AndroidスマホやWindowsPCを使っている人であればこちらをおすすめします.

 

さらに, Jabra Elite 75tの先代機種であるJabra Elite 65tは約8000円で販売されています. 外部音取り込みはありませんが, マルチポイント機能や安定性など基本的なところは抑えているので, とにかく安くしたい方であればこちらもおすすめです. 

 

セール時ではありますが, 正直1万円強でここまで良いTWSが出ちゃうと他が霞んでしまいます. Jabraは割と頻繁にセールを行うので, 秋から冬にかけて同じような値段で買える機会が出てくると思います. 

なんとなーくでSONYAppleTWSを買うのも良いですが,Jabraという選択肢があるということも頭の片隅に入れておいてくれればと思います.